今日は列車の切符を買うために、上海南駅へ行った。
昨日も行ったが、入手できなかった。昨日は雨だったので、切符を買いに行く人が少ないだろうと思っていたが、バスを降りて見たら、すごい行列ができていた。Z文字のような並び方で何列も並んだので、少なくとも5百メートルの長さだったろう。本当にびっくりした。行列の最後から加わり、半時間並んだが、前へ進む気配は全くなかった。それに、お昼に水をたくさん飲んだせいか、もうトイレに行かなければならない状況になったので、行列から抜けた。
トイレを探すのに一苦労だった。行列が並ぶところに、地下デパートがあり、そこに入ると、トイレの標識はちゃんとあるが、その矢印の指し方は理解不能ほどわかりにくかった。その矢印が示すとおりに、探したが、いつの間にか元のところに戻った。まるで迷路のようだった。標識が設けられているのはありがたいけど、人をミスリードするようなものだったら、ない方がましではないか。仕方がなく、店員さんを捕まえて尋ねて、やっとその方角が分かった。標識とは全く無関係のところにあった。
トイレを出て、今日はもう切符は手に入らないだろうと思いながら、列に戻ったら、もうもとの4分の1くらいに短くなった。しばらくすると、行列は前へ動き始めた。そのあとについて行くと、乗車券売り場のホールに入った。こちらも人で埋まっていた。二、三十もの窓口の前に、人々は首を長くして、自分の番を待っていた。窓口の上方に、入手可能の切符の枚数を表示するLEDボードが掛かっていた。私はLEDボードを見て、実家の都市へ行く列車の切符はもう売り切れだということが分かった。いや、正確にに言うと、指定席はもう売り切れだったが、「無席」つまり座席のない切符はまだある。私は並ぶのをあきらめた。なぜなら、目的地まで十二、三時間に及ぶ列車の旅を、立ったままでする勇気は私にはないのだ。実際、大学時代に一度、そんな「壮挙」をやったことがあったが、全然面白くなかったのだ。
今日は早めに下宿を出た。切符は乗車日の10日前に購入できるということになっている。つまり、今日はこれからの10日間分の切符が買えるわけだ。しかし、理論上はそうだが、現実はそうではない。今日は、新発売の日の切符しか買えない。何しろ、全国で25億人が春節直前の一か月間で勤め先か大学から、実家へ移動するから、すべての列車をフル稼働しても輸送してきれない。そのため、人々は帰郷の列車切符を入手すべく、毎年のように、「壮烈」な争奪戦を繰り広げる。切符は買うのではなく、奪うのだ。切符は発売するやいなや、あっという間に売れた。その一部はダフ屋に流れ、ダフ屋から高価で売られた。毎日の午後3時から、新しい日の切符の発売が始まるので、この日の切符を入手するために、人々は早くも行列を作っていた。駅に着くと、好天気なのか、昨日よりも長い列ができていた。列のそばに一定距離おきに警察が見張っていて、行列に割り込もうとする人がいれば、とめる。私は、昨日の教訓をくみ取って、長い時間待たされる心構えができていた。暇つぶしに本を持ってきたので、本を読みながら、焦らずに待った。3時間が過ぎて、ようやく3時になった。ずっと停滞していた長蛇の列が活気を帯びるようになって、早くうごめきだした。途中でいったん止まったが、すぐ動き出して、とうとう切符売り場のホールに。ここでまた半時間ぐらい、LEDボード上切符の数字が減っているのを気にしながら並んだが、そのかいがあって、運よく指定席を手に入れた!